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About — 私たちの想い

ICTを通じて、世界中の子どもたちに「学ぶ自由」と「夢を見る力」を広げていきます。

代表紹介

Representative Profile

Profile

澤近 大地 Daichi Sawachika

東京大学教養学部理科一類 / Ubunture 代表

幼少期

  • 2006年 愛媛県愛南町生まれ。
  • 幼少期よりプログラミング・科学・教育に関心を持つ。

高校時代

  • 生物の特徴を工学へ活かすバイオミメティクスに基づく甲殻類型ロボットを開発。進化的アルゴリズムを用いた歩行プログラムのバイオミメティクス的作成手法を発明し、計9賞受賞
  • 国際課題解決コンテスト A-lympiad でチームリーダーを務め、日本2位・世界4位
  • 防災DX分野の研究で自由すぎる研究EXPO 企業金賞
  • 比較教育学の研究で全国学芸サイエンスコンクール(人文社会)入選
  • 「Well-being と未来社会」をテーマにプレゼン甲子園全国大会出場。四国部門最優秀賞・AGC賞・全国部門奨励賞。
  • 上記の功績により特別功労賞受賞。

大学時代

  • dentsu × 東京大学の社会課題解決プログラムに採択。
  • 東京大学生産技術研究所にて量子光学分野の研究に従事。
  • NPO法人ROJE・東京大学復興ボランティア会議とHOKUTOプロジェクトを実施し、能登の高校生を支援。
  • 東京大学にて「探究学習を考えるゼミ」を主宰。
Message

代表メッセージ

自然が教室だった日々

愛媛県愛南町。山と海に囲まれた小さな町で、私は育ちました。大きな図書館や公園もなかったため、幼少期の遊び場はもっぱら自然でした。季節の気配を読みながら、道具の作り方や罠の扱い方を祖父から教わりました。次第に自分でも要領がつかめるようになり、エビや魚、山菜を自分の手で獲れるようになりました。家の前の川や裏の山は、まさに最高の遊び場でした。自然の中にはたくさんの素材がある一方で、人工物はほとんどありません。だからこそ、「無ければ創ればいい」と、あるもので工夫してつくる――そんな昔の人の知恵に、自然と触れる日々でした。そして、同世代の子どもたちと遊び、地域のおじいちゃんおばあちゃんにも温かく接してもらい、とても幸せな時間を過ごしていました。

世界を広げてくれたもの

ただ、その世界はどこか狭く感じていました。町の輪郭が、自分の世界の限界を形作っていたのです。そんなとき、世界を一気に広げてくれたのが、インターネットとコンピュータでした。ひとつ検索するだけで、知らなかった世界に足を踏み入れることができ、最先端の研究や面白い科学に触れることが本当に楽しかったのです。コンピュータを使えば、自分の好きな世界を表現することができる。特にプログラミングには夢中になりました。頭の中に浮かんだアイデアが、コードを通して画面の上に実現する。ICTを通じて、自分の世界は大きく広がっていきました。

外の世界へ、自分の足で

町のはずれにある保育園から、少し大きな小学校へ。それでも物足りなさを感じていた私は、自らの意思で町を出て、松山の中学校へ進学しました。そこから、自分の世界はますます広がっていきました。友達を連れてさまざまな場所へ出かけ、歩き、自転車に乗り、バスや船を使い、時には泳いで、県を越えて山へ、海へ。本当に楽しく、心が踊るような毎日でした。幼い頃から、とにかく新しい世界に触れることが何よりの喜びでした。

高校時代:ICTを使った挑戦

高校時代、ICTの力を活かして様々な活動に取り組みました。

「生き物から学ぶ」ロボット開発

自然界から着想を得る「バイオミメティクス」の考えを取り入れ、斜面や不整地を自在に歩行できる甲殻類型ロボットの開発に挑みました。センサーの選定、素材の軽量化、関節の配置、さらには歩容最適化プログラムの作成まで、ハードとソフトの両面から改良を重ねました。限られた予算と幾度もの失敗を乗り越え、最終的には遺伝的アルゴリズムを活用した滑らかな歩行の再現と、無線LANによる遠隔操作まで実現。その成果は日本学生科学賞 一等賞という形で評価されました。

Math A-lympiad

英語で出題される国際数学コンテスト「Math A-lympiad」では、チームリーダーとして複雑な社会課題に挑みました。オランダでの世界大会では、要救助者の効率的搬送方法をテーマに、Pythonによるシミュレーションとデータ解析を駆使。24時間以上の議論を通じて、技術的・倫理的両面からの提案をまとめ上げました。異文化との交流も大きな学びとなり、結果として世界大会 第4位を獲得しました。

防災探究|ICTで課題を可視化

災害リスクの高い故郷・愛南町を舞台に、地域の防災課題を探究しました。高齢化や情報不足といった課題を、住民インタビューや全国13地域での現地調査を通じて明らかにし、防災ピクトグラム13種とWebマップコミュニティ「Mapunity」の試作を行いました。DX技術などの知識を活用し、地域の実情に即した提案を実現。「自由すぎる研究EXPO」企業金賞を受賞しました。

プレゼン甲子園

「Well-beingと未来社会〜幸せとは何か〜」をテーマに、身近な幸福を問い直すプレゼンテーションを行いました。同級生へのアンケート、市議会議員との対談、ファミリーホームの訪問など、多様な立場からの視点を取り入れ、「のび太に学ぶ身近な幸福の見つけ方」という独創的なプレゼンを展開。伝える力を磨く中で、「他者の幸福を考えること」が技術と社会をつなぐ鍵だと気づきました。企業賞・奨励賞をW受賞しました。

学びが生んだ一つの笑顔と出会う

そんな高校時代、友人の紹介で訪れたファミリーホーム(様々な事情で家庭で暮らせない子どもを、家庭に迎え入れて養育する場)で、ある男の子が私の持っていた科学の本を夢中になって眺めていました。本当に目を輝かせて読んでいたのです。その瞬間、私は「学び」とは誰もを笑顔にできる力なのだと知りました。たった一冊の本、一つの学びが、辛い過去を抱える子どもに笑顔をもたらす。その姿を目の当たりにし、かつて自分の世界を広げてくれたあの喜びを、もっと多くの子どもたちに届けたいと強く思うようになりました。

技術で格差を越える

ただ、資源には限りがあります。私の町にも図書館はありませんでしたし、すべての地にすべての知を届けるには限界があります。だからこそ、世界を変えるのは、そして実際に変えているのは「技術」だと私は信じています。インターネットやAIによって、より多くの人々に知識を届け、新しい世界への扉を開くことができる。教育をすべての人に届けるには、革新的な技術と、それを扱う適切な能力が必要だ――そう感じた私は、東京大学の工学部に推薦入試で進学しました。

学び合いの場を自らつくる

大学に入ってからは、さらに活動の幅を広げました。たとえば能登での教育活動。地域格差に目を向け、NPO法人や学生団体のもとで、高校生に希望を届ける活動に取り組んでいます。また、dentsuとの社会課題解決プログラムでは、学術・技術・環境・歴史・スポーツなど多様な分野に触れる機会を得ました。さらに、私自身が主催となって、東京大学に「教育を基礎から学び、議論する場」をつくるべく、「探究学習を考えるゼミ」を立ち上げました。

南アフリカの教育格差と出会う

そんな中、南アフリカに留学していた友人のRiko Kasai(後の現地コーディネーター)から、ヨハネスブルグの教育現場の実情を聞きました。同じ地域内で、ICTにアクセスでき、充実した学びができている子どもと、そうでない子どもがいるというのです。私自身も調べてみると、そのような格差を生み出す構造が存在し、子どもたちの将来にも大きな影響を及ぼすことが分かりました(詳細は 「ヨハネスブルグにおけるICT教育格差と国際比較」 参照)。

自分にできることを、仲間と

これはもう、自分が動くしかない――そう強く思いました。ICTが自分の人生を変えてくれたのなら、次はその力を次の世代に届ける番だと。そう思いを語ったところ、ICT・国際協力・国際情勢・教育に関心を持つ多くの友人たちが集まってくれました。彼ら・彼女らの共感、そして多くの方々からの助言と支援を受けて、学生団体「Ubunture」が誕生しました。幼い頃、自然の中で「無ければ創ればいい」と教わったように、いま目の前にない未来なら、自分たちの手で創ればいい――その思いが、活動の原点になっています。そして今、私たちは「共に創る未来」に向けて、南アフリカでの実践に挑もうとしています。

世界を広げる力を子どもたちへ

21世紀に入っても、戦争や紛争は絶えません。でも、その原因の多くは「相手の世界を知らないこと」にあると私は思います。だからこそ、「知る」ことは人間にとって絶対的に必要な力なのです。そして「知る」ことは、本来とても楽しいことです。今までと違うもの、自分と違う人を知ることは面白いこと。つらいとき、自分の小さな世界に閉じこもってしまえば、誰だって生きづらくなる。だからこそ、世界を広げる力――それは単にGoogleで検索する力でも、TikTokを見る力でもない。「ICTを自分の手で使いこなす力」を子どもたちに届けたい。そのような“生きる力”と“他者を理解する知性”を子どもたちに届けること――それが私の人生の目標です。そして、この活動はその夢への第一歩です。

Ubunture代表:澤近 大地

Coordinator

現地コーディネーター紹介

笠井 凜心 Kasai Riko

Ubunture 現地コーディネーター(南アフリカ・ヨハネスブルグ)

プロフィール

African Leadership Academy唯一のアジア人留学生として、アフリカ全土から集まる学生と寮生活を送っている。


2008年山梨県生まれ。コロナ禍の中学1年生の時に学校から配布されたPCをきっかけに、興味のあることを調べ続け、WOTA株式会社などへの企業訪問やNGO団体イムアイへ参画。はじめの一歩で出会った人たちから、世界が広がり、デンマークの製薬企業Novo Nordisk社主催サイエンスキャンプに最年少で日本代表選出されるなど、グローバルに挑戦を続けている。2023年自身が創設したNGO団体ユリフードでの食を通じたコミュニティ形成の活動や文科省のトビタテ留学JAPAN10期生としてインド工科大学で実験を行った天然凝集剤の開発の研究成果を認められ、Google元CEOによる世界的な奨学金コンテストRise Fellow 2024に5万人の応募者の中から100人の受賞者に唯一の日本人として選出。ASSIST Scholar財団から全額奨学金を受給して、3月に都立西高校を退学し、現在初の長期海外でヨハネスブルグに留学中。世界中での体験を振り返りnote記事で、発信し続けている。

想い

私はコロナ禍に文科省配布のPCを自由に使えたことで、好奇心に従って今までは見えなかった世界を経験しています。部屋の片隅で、留学生の発見に溢れるブログを眺めながら、どうしたら私も知らない場所へ足を踏み入れられるのか調べ、数年間試行錯誤を続けた結果、その夢が叶ってこの夏から初めての海外での生活が始まりました。思いがけず、南アフリカに来て過ごす毎日は想像以上に驚きが重なり、特に道端で当たり前のように広がる格差は、目に見えないICTという分野においても大きな隔たりが残っていることに衝撃を受けました。
ICTというひとつのきっかけから好奇心に火がつき、自分の世界が全く新しいスピード感で広がっていく。私たちが当たり前に持っているそんな可能性を、すべての子どもたちに届けたい。そう思って、教育に想いがあるUbunture代表の澤近大地に声をかけました。
私は世界で身を持って体験した学びを日本に持ち帰り、新しいレンズを通して見つける本来の良さと融合させる、そんな文化の継承者になりたいと考えています。Ubuntureでは留学先の南アフリカと日本の協働の架け橋になり、私なりの還元の仕方を手探りで形にしていきたいです。
Organization

団体紹介 — Ubunture

私たちUbuntureは、ICT教育を通じて「学びの自由」と「夢を見る力」を世界中の子供たちに広げる活動を行う東京大学発の学生団体です。

Ubuntu(ウブントゥ)はズールー語で「あなたがいるから私がいる」という、思いやりと相互扶助の哲学を持つ言葉。この理念にFuture(未来)を重ね、多様な人が「持ち寄って」関わり、社会課題の現場に役立つ学びを共に創る——その姿勢を名前に込めました。

ICTを通じて、世界中の子どもたちに「学ぶ自由」と「夢を見る力」を広げていきます。