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Message

私たちの想い

ICTを通じて、世界中の子どもたちに「学ぶ自由」と「夢を見る力」を広げていきます。

Representative

代表

Profile

三谷 愛利亜 Aria Mitani

東京大学教養学部文科一類2年 / Ubunture 代表

都市・農業での開発と貧困をテーマにしたフィリピンでの国際研修への参加や、ボストンと東京で学生会議を企画する学生団体での活動を通じて、国内外の学生と協働してきた。Ubuntureでは昨年の立ち上げ当初から活動し、資金調達や教材づくり、現地渡航を通して教育協力のあり方を模索している。国や立場を越えて人と人をつなぎながら、子どもたちの可能性が広がるような国際教育協力を目指している。

Founder Message

創設者メッセージ

Profile

澤近 大地 Daichi Sawachika

東京大学教養学部理科一類 / Ubunture 創設者

生い立ち

  • 2006年愛媛県愛南町生まれ。
  • 幼少期よりプログラミング、科学、教育に関心を持つ。

高校時代

  • 生体模倣(バイオミメティクス)に着想を得た甲殻類型ロボットの開発。進化アルゴリズムを用いた歩行最適化プログラムの設計において生体模倣手法を考案し、9つの賞を受賞
  • 英語による国際数学コンテストMath A-lympiadにてチームリーダーを務め、国内2位・世界4位
  • 災害リスクDXに関する研究で「自由すぎる研究®︎EXPO」企業ゴールド賞受賞。
  • 比較教育研究で全国科学コンテスト優秀賞(人文・社会科学)受賞。
  • 「ウェルビーイングと未来社会」をテーマにプレゼンテーション甲子園で四国ブロック最優秀賞、AGC賞、全国奨励賞を受賞。
  • これらの功績に対し特別功労賞を受賞。

大学時代

  • dentsu × 東京大学「社会課題解決プログラム」選抜。
  • 東京大学生産技術研究所にて量子光学の研究に従事。
  • NPO法人ROJEおよび東大震災復興ボランティア支援室のHOKUTOプロジェクトに参加し、能登の高校生支援に取り組む。
  • 東京大学にて自らが主宰する自主ゼミ「探究学習を考える」を立ち上げる。

自然が教室だった日々

愛媛県愛南町――私の故郷は、山と海に抱かれた小さな町です。近くに大きな図書館も公園もなく、自然が私の遊び場でした。祖父から季節の読み方や道具の作り方、罠の仕掛け方を教わりました。体当たりで学ぶうちに、やがて川エビや魚、山菜を自分の手で捕まえられるようになりました。家の前の川や裏の山は最高の学習スペースでした。自然の中にはたくさんの素材があっても、人が作った道具はほとんどありません。だから、ないものは自分で作る。この、先人の知恵を借りながら工夫する即興の精神が、私の幼少期を形作りました。同世代の友人に囲まれ、優しい近所の人々に支えられて、本当に幸せな日々を過ごしました。

世界を広げてくれたもの

それでも、その世界が時々狭く感じられることもありました。町の境界線が、私の宇宙の限界を決めているようでした。そんな私の世界を、インターネットとコンピュータが一夜にして広げてくれました。たった一度の検索が、まだ見ぬ場所、最先端の研究、工程が視覚化された魅力的な科学の世界へと私を導いてくれたのです。特にプログラミングには魅了されました。頭の中のアイデアが、コードを通じて画面上で現実のものになる。ICTは私の世界を劇的に広げてくれました。

より広い世界へ一歩を発み出す

町の端にある小さな保育園から、より大きな小学校へ。それでも私はもっと先へ進みたかった。私は一人で町を出て、松山の中学校に進学することを選びました。私の世界は広がり続けました。友達を誘って出かけ、歩き、自転車に乗り、バスやフェリーを乗り継ぎ、時には泳いで、県境を越えて山や海へと向かいました。毎日がエキサイティングでした。幼い頃から、新しい世界に触れることほど私をワクワクさせるものはありませんでした。

高校時代:ICTの力で挑んだ挑戦

高校生になると、私はICTの力を活用して、様々なプロジェクトに取り組みました。

バイオミメティクス・ロボットの開発

自然から学ぶ生体模倣(バイオミメティクス)を応用し、傾斜地や荒れた路面でもスムーズに歩行する甲殻類型ロボットを開発しました。センサー、軽量素材、関節の 配置といったハードウェアから、遺伝的アルゴリズムを用いた歩行最適化プログラムなどのソフトウェアにいたるまで、試行錯誤を重ねました。限られた予算と数多くの失敗にもかかわらず、遺伝的アルゴリズムを用いて滑らかな歩行を実現し、LAN経由のワイヤレスリモートコントロールを可能にしました。これらの取り組みが評価され、日本学生科学賞で一等賞を受賞しました。

Math A-lympiad(国際数学コンテスト)

英語で競うこの国際コンテストのチームリーダーとして、複雑な社会課題に取り組しました。オランダでの世界大会のテーマは、救助を必要とする人々の効率的な避難と輸送でした。Pythonによるシミュレーションとデータ分析を駆使し、24時間以上にわたり議論を重ね、技術的・倫理的両面から解決策を提案しました。異文化交流は非常に貴重な経験となり、世界4位という成績を収めました。

防災探究|ICTによる課題の可視化

災害の多い愛南町に戻り、地域の防災課題を探究しました。住民へのインタビューや全国13コミュニティでのフィールドワークを通じ、高齢化や情報格差といった課題を浮き彫りにしました。13のオリジナル防災ピクトグラムと、Webマップを使った地域コミュニティ『Mapunity』のプロトタイプを制作。地域の現実にDXの知見を応用したことで、『自由すぎる研究®︎EXPO』で企業ゴールド賞を受賞しました。

プレゼンテーション甲子園

「ウェルビーイングと未来社会――幸せとは何か?」というテーマで、日常の幸せについて再考しました。クラスメイトへのアンケート、市議会議員との対話、児童養護施設の訪問などを通じて、「のび太から学ぶ日常の幸せ」と題したオリジナルプレゼンテーションを作成。他者の幸せを考えることが、テクノロジーと社会をつなぐのだと学びました。企業賞および奨励賞を受賞しました。

学びから生まれる笑顔との出会い

そんな高校時代、私はある児童養護施設を訪れました。そこである男の子が、私が持参した科学の本に夢中になり、目を輝かせていました。その瞬間、学びは誰にでも本物の笑顔をもたらすことができるのだと確信しました。一冊の本、一度の学習体験が、困難な環境にある子どもの表情を明るく変えることができる。その光景を目にして、かつて私の世界を広げてくれたのと同じ喜びを、もっと多くの子どもたちに届けたいと強く思いました。

テクノロジーで格差を埋める

資源には限りがあります。私の町には図書館がなく、すべての場所にすべての知識を置くことはできません。だからこそ、テクノロジーが世界を変えるものであり、現に変えつつあるのだと信じています。インターネットやAIは、より多くの人々に知識を届け、新しい世界への扉を開くことができます。すべての人に教育を届けるためには、革新的なテクノロジーと、それを使いこなす力が必要です。その強い信念を胸に、私は工学を学ぶために東京大学に推薦入試で入学しました。

共創的な学びの場をつくる

大学では活動の幅を広げました。能登地域では、NPOや学生団体と協力して、地域格差に対処しながら高校生の支援活動を行いました。電通の社会課題プログラムでは、学術、テクノロジー、環境、歴史、スポーツなど、多様な分野を探究しました。また、教育の基礎について学び議論するために、東京大学で自主ゼミ「探究学習を考える」を立ち上げました。

南アフリカでの教育格差との出会い

その頃、のちに現地コーディネーターとなる友人の笠井凜心が、留学中に見たヨハネスブルグの学校の様子を共有してくれました。同じ地域にありながら、ICTや豊かな学習にアクセスできる子どもと、そうでない子どもがいました。私自身も調査を行い、これらの格差の背景にある構造的な原因と、それが子どもたちの未来に与える深刻で長期的な影響を明らかにしました(詳細は 「ヨハネスブルグにおけるICT教育格差と国際比較」(PDF) を参照)。

自分ができることを、共にする

私は行動を起こさなければならないと感じました。もしICTが私の人生を変えたのなら、今度はその力を次の世代に届ける手助けをすべきだと。このアイデアを共有すると、ICT、国際協力、グローバル問題、教育に関心を持つ多くの友人が集まってくれました。彼らのサポートと助言を得て、私たちは学生団体「Ubunture」を立ち上げました。かつて自然が教えてくれたように、望む未来がまだそこになければ、自分たちの手で作り出せばいい。南アフリカでの本格的な活動に向けて準備を進める今、この精神が私たちの活動の核心にあります。

子どもたちに世界を広げる力を

21世紀になっても戦争や対立が絶えないのは、人々がお互いの世界を本当には知らないからだと私は考えています。知ることは人にとって欠かせない力であり、本質的に楽しいことです。自分の知っていることとは異なるものを発見し、自分とは異なる人々に出会うことは、深く興味をそそられます。困難な時に自分だけの小さな世界に閉じこもってしまうと、生活が難しくなります。だからこそ、私は世界を広げる力を届けたい。単にGoogleで検索したりTikTokを見たりするだけでなく、ICTを自分自身の手で使いこなす力です。子どもたちにその力を届けること――人生のスキルとして、また他者を理解する知性として――が私の人生の目標です。このプロジェクトは、その夢への第一歩です。

Ubunture創設者:澤近大地